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連載コラム開始!「メディカルアフェアーズ ティータイム」 #1

はじめまして。シミック・アッシュフィールド株式会社で、メディカルアフェアーズに関するコンサルティングを行っている田中 弘之と申します。
注目を集めているメディカルアフェアーズの領域ですが、その一方で情報が限られ、なかなか知りたい情報にたどり着けないこともしばしばです。

 

このコラムでは、メディカルアフェアーズに興味のある、いわば“MA初心者”の方にも、すでにメディカルアフェアーズ部門で従事されている方にも読んでいただけるそんな情報をお届けしていきたいと思います。

日常のちょっとしたブレイクタイムを、“田中”の頭文字をとったこの「T(ティー)タイム」でお過ごしください。


#1 製薬企業はなぜ、
メディカルアフェアーズ(MA)部門機能を強化しているのか

初回のテーマは、ずばり「製薬企業はなぜ、メディカルアフェアーズ(MA)部門機能を強化しているのか」です。

すでに数年前から外資系製薬企業はメディカルアフェアーズ部門にメディカルサイエンスリエゾン(MSL)を配置してその機能を強化してきていますが、最近では、国内の製薬企業も積極的にMSLを増員し、その機能充実に磨きをかけています。企業によっては、MA部門だけで100人を超える部門に成長してきているところもあるほどです。

 

私はよくこんな質問を受けます。

「なぜ、各社はMA部門の強化に努めているのですか?」

製薬企業の多くの部門が効率性向上をはかり、人員を削減する傾向にある中、このように拡大をしているのはあまり他にありません。これにはやはり、人員拡大によって組織を拡大・強化したい理由があるわけです。

では、そもそもメディカルアフェアーズ部門とはどんな役割なのでしょうか。日本製薬医学会では、MA部門を「医学的又は科学的な知識をベースに 医師などの医療従事者に必要な情報を作成、提供し、自社製品の医療価値を至適化する部署」と定義づけています。

国内外問わず、製薬会社の取り組みをこれまで以上に透明化しようという動きがある中で、自社の製品を医学的・科学的見地から分析・研究・評価し、公平性のある情報を提供することは、製薬企業が医療に貢献をしていく上で欠かせません。そこで「医療への貢献」を主眼に置くMA部門の役割が重要性を高めた結果、各社のMA部門機能の強化へとつながっているのです。

 

製薬企業に対する透明化の要求が、
医学的・科学的見地から公平性のある情報提供活動を行う
メディカルアフェアーズ部門の重要性を高めている

 

ですから、MA部門の活動は、製薬企業の「公平性を持って医学的・科学的情報提供に努めます!」という姿勢を表明するものでもあり、各企業はコマーシャル部門と切り離した活動を目指しているのです。

 

そうすると次にこんな質問が続きます。

「とはいうものの、製薬会社だって薬を売っているわけだから、コマーシャル部門と切り離した活動なんてことはあり得るのでしょうか?」

この質問にMA部門がどのように答えるかが、部門機能がどれだけ確立され、機能しているかを計る物差しのひとつ。逆にこれに答えられないと、コマーシャル部門とのコンフリクト(衝突)を招くことになるかもしれません。

 

「なぜ、各社はMA部門の強化に努めているのですか?」という問いに皆様だったらどのように答えますか?

「MRの活動が制限される中、MSLは活動の自由度が上がるから」・・・まさかこんな風に答える人はいないでしょうが、コマーシャル部門とMA部門は活動の目的そのものが異なります。

MA部門の活動は、患者さんの目線に立ったメディカルアンメットニーズの同定とそれに対する取り組みなど多岐にわたります。MA活動の目的はたくさんあって、これだという答えはないかもしれません。でも、「医療への貢献」はMA活動の最重要ワードであることは間違いないでしょう。

それでも「医療の貢献・・・それは素晴らしいことだけど本当の理由があるのでは?何か企んでいるのでは?」と懐疑的な質問が続く場合もありますが、いえいえ、本当に「より良い医療に貢献したい!」という“志”がメディカルアフェアーズにはあるのです。

では、コマーシャル活動と異なるのだとすれば、MA活動が製薬会社にどのようなメリットをもたらすのでしょうか。
次回、私なりの回答をお話したいと思います。

 

ではまたお会いしましょう!


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